皆さん『バックギャモン』というゲームをご存知ですか?
バックギャモンとはボードゲームの1種で、サイコロを振って盤上に配置された双方15個の駒を、相手より早く全てゴールさせることを競うゲームです。
日本では「西洋すごろく」とも言われるバックギャモン。
日本ではあまり馴染みのないゲームですが、世界の競技人口は3億人にものぼる人気のゲームです。
このバックギャモンで日本人女性初めてのチャンピオンになったのが矢澤亜希子さんという方です。
日本人女性初のチャンピオンになるだなんて、輝かしい半生を送られているのかと思いきや、決して簡単な競技人生ではありませんでした。
バックギャモンに命を救われたという矢澤亜希子さん。今回は矢澤亜希子さんに関して調べてみたいと思います。
矢澤亜希子さんのプロフィール
名前 矢澤亜希子(やざわ あきこ) 生年月日 1980年11月19日 出身大学 明治学院大学
1980年11月19日に生まれた矢澤亜希子さんは2018年7月現在37歳になります。
矢澤さんは2001年にスキューバダイビングをしにエジプトへ旅行に行きます。
旅行中に道端でバックギャモンをやっている現地の人を見て、あれは何だろう?と気になってそうです。
その光景が忘れられなかった矢澤さんは、帰国してからバックギャモンのことを調べはじめます。
本格的にバックギャモンを始めたのは、2003年1月から。
日本人バックギャモンプレイヤーの望月正行さんに出会ったことがきっかけでした。
2013年11月、ラスベガスオープンの初級クラスに参加します。
初めての大会参加でしたが、海外のメジャートーナメントで、かつ準優勝を果たすという偉業を成し遂げます。
その後も数々の大会で優勝や準優勝に輝き、世界最強の女性プレイヤーと呼ばれ始めます。
そして2014年8月、モナコ公国モンテカルロで行われた世界選手権のメイン種目で優勝!
日本人として3人目(日本人女性として初)の世界チャンピオンとなりました。
しかし、実は矢澤さんは2012年よりある病魔に冒されていました。
その病魔と闘いながら、大会に出場→優勝という功績を残されたのですから驚きです。
矢澤亜希子さんの病とは?
矢澤亜希子さんは2012年に子宮体ガンが発覚し、手術をしないと余命1年と宣告されました。
様々な大会で優勝し、まさにこれからという時でした。
手術も子宮、卵巣、卵管、リンパ節をすべて切除しなければならないという、女性にはツライ内容でした。
入院、治療をする中、矢澤さんはこう思ったそうです。
「治療を受けいるけれど、これが最後かもしれない。何があっても後悔したくない」
ツライ抗がん剤治療が続く中、この信念からドクターストップを振り切って海外の大会へ出場します。
2013~2014年の大会では抗がん剤治療で髪の毛が無くなってしまったため、ウィッグをかぶって臨みました。
その姿は最先端のファッションとして、海外の雑誌に度々掲載されたそうです。
こういう時、日本人はどう触れたらいいんだろうと遠巻きに見てしまうことが多いかと思うのですが、海外のこういった対応は本当に素晴らしいですよね。
子宮体がんが完治されたかどうかは記載がなく不明なのですが、余命1年と言われたほどですから、今もまだ治療を続けていると思われます。
そんな中、今でも矢澤さんはバックギャモンを続けています。
「バックギャモンって、人生と似ているところがありまして、サイコロの目って自分じゃどうにもできないじゃないですか。でもどんな目にあっても、自分の力でどうにかしていくっていうところが魅力で。」
「泣くと一時的に楽になったりはすると思うんですけれども、いつまでも泣いていても現状は変わらない。現状を変える努力をしようという言葉です」
出典:AbemaTIMES
矢澤さんにとってバックギャモンが生きていく原動力なのでしょうね。
矢澤亜希子さんの夫・子供は?
矢澤亜希子さんは2009年にご結婚されています。
矢澤さんの旦那さんは同じくバックギャモン選手の矢澤広伸さんです。
おふたりは2004年にバックギャモンの国内大会で出会いました。
もし矢澤さんがエジプトに行ってバックギャモンに出会っていなかったら、旦那さんの広伸さんと出会うこともなかったと思うと、運命を感じますね!
矢澤広伸さんのFacebookにプロフィールがありましたので、一部ご紹介します。
1998年~Backgammon player
1997年 京都大学卒業
麻布高校卒業
出典:矢澤広伸Facebook
広伸さんは現在バックギャモンプレイヤーとして活躍しながら、特許事務所で働いていらっしゃいます。
麻布高校に京都大学卒業だなんて、秀才ですね!
矢澤亜希子さんも明治学院卒業ですから、頭脳戦のバックギャモンは秀才じゃないと難しい競技なのでしょうか?
お子さんに関しては一切の記載がありませんでした。
矢澤亜希子さんの病気から、お子さんを望むことは難しかったでしょう。
矢澤亜希子さんの賞金や年収は?
数々の大会で優勝されている矢澤亜希子さんはどれくらいの賞金や年収を貰っているのでしょうか?
2014年に世界大会の賞金額が載っていたので、ご紹介いたします。
世界選手権前の2カ月、大会出場のため欧米を転々とした。
優勝賞金5万ユーロ(約680万円)も
「次の大会への資金です。参加費に飛行機代…。勝たなければ赤字ですから」。
あくなき勝負師だ。
出典:産経ニュース」(2014年8月24日配信)
将棋やポーカーなど、メジャーなボードゲームは世界大会の賞金は数千万クラスですが、知名度の低いバックギャモンは、賞金額が低く設定されているようです。
プロリーグのない日本ではスポンサーがいない選手が多く、自費で海外トーナメントに出場します。
優勝して賞金が出ても、次の大会の参加費や飛行機代のために貯蓄しておかなければ厳しい世界のようですね。
こういった点から、矢澤亜希子さんの年収は賞金や指導料を合わせても1,000万円を下回っていると考えられます。
この年収も海外遠征でほぼ消えてしまう現状です。夫の広伸さんが家計を支えているのでしょう。
7月28日からモンテカルロで世界大会が開催されます。
それに先駆け?7月23日の『激レアさんを連れてきた』に矢澤亜希子さんが出演されます。
バックギャモンのお話もされるということで、日本でのバックギャモンの知名度が上がり、プロリーグ設立するという、矢澤さんたちバックギャモン選手の夢が叶うといいですよね^^
矢澤さん、世界大会頑張ってください!
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